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美術賞2017 シェル美術賞概要

シェル美術賞概要 2017

シェル美術賞について

 シェル美術賞は、美術界に大きな影響を与えたシェル美術賞(1956年~1981年)、および昭和シェル現代美術賞(1996年~2001年)の合計31回の実績を経て、2003年に再開し、本年46回目の開催となる現代美術の公募展です。

 次世代を担う若手作家のための美術賞であり、創設当初より完全な公募制で実施しています。現在では「若手作家の登竜門」として、美術界で高い評価を頂いています。2017年は創設61年を迎え、新たな取り組みにも挑戦し、新しいステージへと進んでゆきます。

 当社は、次世代育成を軸としたメセナ活動である「シェル美術賞」を通じて、若手作家の活躍を継続的に支援し、美術界の発展に貢献したいと考えています。今後も、世界に先駆ける可能性を秘めた若手作家の応募と、受賞作家の方々の更なる飛躍を期待しています。

過去の受賞作品・作品一覧過去の受賞作品・作品一覧、表彰式や展覧間の様子などご覧になれます。

シェル美術賞2017 審査員の紹介(敬称略、50音順)

5名の審査により厳正な審査を行います。

■ シェル美術賞2017 審査員 島敦彦 / 金沢21世紀美術館館長
島敦彦
1956年富山県生まれ。1980年早稲田大学理工学部金属工学科卒業。同年4月より富山県立美術館建設準備室に入り、81-91年まで富山県立近代美術館に、92年1月から2015年3月まで国立国際美術館(大阪)に勤務、同年4月から2017年3月まで愛知県美術館館長、2017年4月より現職。これまで、榎倉康二、内藤礼、安齊重男、小林孝亘、OJUN、畠山直哉、オノデラユキらの個展を手がけたほか、2010年には「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」、2013-14年には「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」を担当した。現代美術の動向を絶えず注視しつつ、近年は、舞台やダンス・パフォーマンスにもできるだけ足を運ぶようにしている。

Comment

シェル美術賞は、1956年に出発した公募展で実は私と同い年です。二度の中断を挟むものの、60年を超える歴史は、公募展としては異例の長さです。しかし、どんな公募展も、応募して下さる方々の意欲的な取り組みがなければ、展覧会の魅力が半減してしまうものです。応募される皆さんに期待したいのは、この舞台はあくまで通過点であるということです。シェル美術賞を踏み台に大きく飛躍してもらいたいと思っています。

■ シェル美術賞2017 審査員 新藤淳 / 国立西洋美術館研究員
新藤淳
1982年生まれ。西洋美術史。国立西洋美術館研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了。同年より現職。共著に『版画の写像学』(ありな書房)、『キュレーションの現在』(フィルムアート社)、『ラムからマトン』(アートダイバー)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)、『ドイツ・ルネサンスの挑戦』(東京美術)など。展覧会企画に「かたちは、うつる」(2009年)、「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展-500年後の誘惑」(2016-17年)など(共同キュレーションを含む)。

Comment

この世界ではいま、オルタナティヴな「平面」の創出がもとめられているように感じます。絵画と呼ばれるものは、少なくともかつては、ひとの感覚や認識、記憶や思考、ひいては社会や共同体、あるいは歴史や世界そのものを、そのつど描き替え、あらたに編み直そうとする、ほかの何にもまして実験的な平面たりえていたはずです。それはもちろん、今日もそうあれるし、むしろ、そうあるべきだと思います。作品を発表する方途がますます多様化し、こうした伝統ある賞の意義もきっと変化してゆかざるをえないなか、しかしだからこそ、世界の構図を思いがけない布置へと組み替え、未知なる歴史の位相を切り拓く、そんな平面に出逢えたらと願っています。

■ シェル美術賞2017 審査員 能勢陽子/豊田市美術館学芸員
能勢陽子
岡山県生まれ。同志社大学文学部美術および芸術学専攻修士課程修了。1995年より豊田市美術館学芸員。専門は国内外の現代美術。主な企画展やプロジェクトに、テーマ展「中原浩大」(2001年)、「ダブルリバー島への旅/曽根裕」(2002年)、「川俣正:ワーク・イン・プログレス豊田」(1999-2004年)、「Blooming: ブラジル-日本 きみのいるところ」(2008年)、「Twist & Shout: Contemporary Art from Japan」(2009年|Bangkok Art and Culture Center、窪田研二との共同企画、国際交流基金主催)、「石上純也 建築のあたらしい大きさ」(2010年)、「反重力 浮遊|時空旅行|パラレルワールド」(2013年)、「杉戸洋-こっぱとあまつぶ」(2016年)など。美術手帖、ウェブ・マガジン「artscape」等にレビューを執筆。

Comment

これだけ芸術の手法や媒体が多様化した現在、絵画を描き続けるのは容易なことではないと思います。それでも絵画にしか成し得ないことがやはりあって、依然として可能性に満ちていると信じています。今回から審査員の数が増えるので、それぞれが活動する領域や地域で培われたものの中から、多様な視点で新鮮な可能性が見出されてくるはずです。シェル美術賞は、過去に赤瀬川原平、高松次郎、篠原有司男といった錚々たる作家も受賞している栄誉ある賞です。これらの作家に続く高い意識を持って、奮ってご応募ください。

■ シェル美術賞2017 審査員 橋爪彩 /
アーティスト、多摩美術大学絵画学科油画専攻非常勤講師、シェル美術賞受賞作家、2004年 岡部あおみ審査員奨励賞受賞
橋爪彩
1980年東京都生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。2006 年から2010 年にかけて渡欧、文化庁芸術家在外研修員、ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツに滞在、吉野石膏美術振興財団在外研修員としてパリに滞在。主な展覧会に、2013 年「DOMANI・明日展―未来を担う美術家たち〈文化庁芸術家在外研修の成果〉」(国立新美術館)、高橋コレクション展「マインドフルネス!」(霧島アートの森、芸術の森美術館)、2014 年「ノスタルジー&ファンタジー」(国立国際美術館)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.04」(高松市美術館)、「Beautiful Stranger」(POLA MUSEUM ANNEX)、2017年「This isn't Happiness」(イムラアートギャラリー京都)など。第5 回絹谷幸二賞受賞。ヨーロッパやアジア諸国での展示も多数。主なコミッションワークに2014年ポーラ最高峰ブランド「B.A」のエントリーライン「RED B.A」のメインビジュアルとして”RED SESSION”を制作。島田雅彦著『美しい魂』の他、書籍の装幀も多数手がける。

Comment

シェル美術賞は推薦者の要らないアートコンペです。窓口は40歳までの絵を描く全ての人に開かれています。出品しない理由を探す前に、挑戦してください。入選入賞者にはもちろん大きな喜びが訪れるでしょう。作品の良し悪しが明快に数値化できない美術の世界で、他者から認められることは今後の自信に繋がります。また落選した人にも得るものがあります。返却後に裏書きを見れば選考のどの段階で落ちたのかが記されていて、自分の現在位置の把握に繋がるでしょう。いずれにせよ出た結果に真摯に向き合えば、今後の自分に必要なことが自ずと見つかります。まずは一歩踏み出すことです。そして常にチャレンジングであること。挑戦者だけがもらえるこの二つのご褒美を、皆さん受け取ってください。

■ シェル美術賞2017 審査員 藪前知子 / 東京都現代美術館学芸員
藪前知子
東京都生まれ。東京都現代美術館学芸員。主な担当企画に「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「MOTコレクション 特集展示 岡乾二郎」(2009)、「山口小夜子 世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「MOTサテライト 2017春 往来往来」(2017) など。札幌国際芸術祭2017に企画メンバーとして参加。現代美術についての寄稿多数。

Comment

あらゆる表現が拡張を続ける現在において、「いまなお、なぜ平面なのか」という問いに答えを耐えうる作品との出会いを求めています。一方でアクチュアリティとは、過去の時間の堆積の上に示されるものでもあり、長い歴史を持つシェル美術賞にこそ発信しうるものでもあると思います。入選展でその作品が私たちの前に展示されたときに、「いま」が本当に刻印されているかどうか、審査員の私たちの目も試されています。

受賞・入選作品、賞金について

※詳細は、5月に発表します。

シェル美術賞2017年実施予定内容

※詳細は、5月に公開します。

シェル美術賞の応募実績

応募作家数応募作品数
シェル美術賞2016 570名 791点
シェル美術賞2015 552名 807点
シェル美術賞2014 564名 815点
シェル美術賞2013 698名 1,001点
シェル美術賞2012 840名 1,226点
シェル美術賞2011 903名 1,291点
シェル美術賞2010 950名 1,410点
シェル美術賞2009 1,093名 1,666点
シェル美術賞2008 1,144名 1,700点
シェル美術賞2007 1,076名 1,616点
シェル美術賞2006 903名 1,357点
シェル美術賞2005 917名 1,418点
シェル美術賞2004 801名 1,254点
シェル美術賞2003≫2004 1,002名 1,665点