GTLとは
ガソリン、灯油などの石油製品は原油から作られていますが、GTLは天然ガスを原料として作られています。ガスから液体燃料を作るので「Gas To Liquids(ガス・トゥー・リキッド)」、頭文字を取ってGTLと呼ばれています。
硫黄分や芳香族分をほとんど含まないクリーンな液体燃料です。

- 天然ガス(メタン)と酸素(O2)との化学反応により、一酸化炭素(CO)と水素(H2)からなる合成ガスを作る。
- 次に一酸化炭素と水素を「フィッシャートロプシュ合成(略してFT合成)」と呼ばれる化学反応で合成することにより、CH2が何個もつながったパラフィンができる。
- この長いパラフィンをいろいろな長さにカットすることにより、GTL灯油、GTL軽油などいくつかのGTL製品(液体)ができあがる。
世界の主なGTL/CTLプロジェクト
| 国 | プロジェクト オーナー | GTL生産量(B/D) | 稼動開始年 |
| 南アフリカ | Petro SA | 47,000 | 生産中 |
| 南アフリカ |
Sasol |
15,600 |
生産中 |
| マレーシア | Shell | 14,700 | 生産中 |
| カタール |
Sasol Chevron |
34,000 |
生産中 |
| カタール | Sasol Chevron | 66,000 | 2011年 |
| カタール |
Shell |
140,000 |
2011年 |
| ナイジェリア | Sasol Chevron | 34,000 | 2011年 |

※1 CTLとは石炭を液体に変換する技術です。 |
軽油として活用されています

日本国内では、愛・地球博(愛知万博)のシャトルバスでGTL混合軽油が使われました。バスは万博開催中の約2ヶ月間、万博会場と万博八草駅の間や、瀬戸市内で運行しました。排出ガスがクリーンで環境に優しい燃料であるので、大気環境の改善にも貢献しました。
また、海外のタイ、ギリシャ、ドイツでは、すでにGTL混合軽油が販売されていて、排出ガスを低減し環境に大きく貢献しています。
GTLプラント
シェルグループは、マレーシアのビンツールに世界初の商業用 GTLプラントを持っています。SMDS(Shell Middle Distillate Synthesis)と呼ばれる独自の技術を用い、すでに 20か国以上へ製品を提供しています。2011年には、カタールに大規模なGTLプラントが完成する予定です。